第93回(2022/06/07)
まだ関東は梅雨入り宣言がされていませんが、朝晴れていたと思ったら夕方から急にすごい雨が降ってくるなどのお天気が続いています。
この季節に頭痛やめまい、だるいなどの不調を訴える方が増えます。これは東洋医学的にいうと水毒といって体の中に余分な水分がたまる事が原因です。鏡で自分の舌をみることでもある程度予想がつく場合もあります。また体の症状だけではなく気分的にも憂うつになってきます。どうして梅雨時には体に水分がたまりやすくなるのでしょうか?
元気読本6/1号より引用
これは不感蒸泄といって私達の体からは尿や汗だけでなく、吐く息や皮膚の表面から蒸発する水分があるのですが、この排出がしにくくなり、体に余分な水分がたまってしまうということになります。
では余分な水分がたまるとどうして不調になるのでしょうか?これは乾いたおしぼりとぬれたおしぼりを思いうかべるとわかりやすいと思うのですが、ぬれたおしぼりは放置しておくと冷たくなりますね。つまり体が冷えやすくなり、冷えが血流の不全などを起こすことによって痛みなどが悪化します。
対処方としてはサーキュレーターや除湿器などでお部屋の湿度をさげる。クリニックでもサーキュレーターや除湿器、エアコンのドライ運転などを使用しています。
運動をして汗をかく、お風呂にはいって適度な汗をかく、ただこれから熱くなる季節にお風呂にゆっくり入るのは嫌だという人もいると思いますので、半身浴などでも大丈夫です。
むくみをとりやすくするカリウムを多く含んだり利尿作用がある枝豆、黒豆、スイカ、とうもろこし、キャベツ、セロリなどのこれから旬の野菜や果物をとるなどです。
元気読本6/1号より引用
それでもつらい場合には漢方薬にも水分代謝をよくする五苓散や防巳黄耆湯、当帰芍薬散などもありますので、遠慮無くご相談ください。
それから私が5月から17ライブで毎月第4あるいは第5水曜日の20時から「名医のいる相談室」でライブをやっていますのでぜひ皆様あそびにきてください。携帯で無料のアプリをダウンロードするだけです。ギフトを送れる投げ銭機能もあるのですが、収益は全て日本赤十字社に寄付されますのでよろしくお願い申し上げます。今月は6月29日を予定しております。また今月のYou Tubeの予定を貼っておきますので、ぜひご視聴、チャンネル登録をよろしくお願い申し上げます。