第52回(2019/01/07)
昨年1年はおかげさまで、(電子カルテがダウンし、半日休診でご迷惑をおかけした以外は)大きなトラブルもなく、私自身も元気で診療ができました。
昨年1年の活動としては大阪で行われた日本東洋医学会のワークショップで「慢性頭痛の漢方治療」について発表させていただいたのと、神戸での日本頭痛学会のシンポジウムでも「頭痛の漢方治療」について発表させていただきました。その他、千葉大学、千葉科学大学、城西国際大学の薬学部での講義、旭中央病院での講義、小松川図書館での市民むけの漢方講座、三重、東京、福井、神奈川、愛知、静岡、宮城、千葉、岡山、愛媛、奈良と色々なところでの医師・薬剤師向けの講演をさせていただきました。
プライベートでは千葉県茶華道協会70周年記念いけばな展への出品と表千家から宗癒を拝命し茶華道協会主催の千葉神社でのお茶会でお点前を披露したこと、書道ではかなの大会で金賞を受賞するなど充実した1年でした。
本年1回目の院長コラムは昨年12月に行った奈良のお話と、今年の目標を書いて見たいと思います。
古事記に出てくる倭建命が歌ったとされる「大和は国のまほろば たたなづく 青垣山ごもれる 大和し 美(うるわ)し」と歌われる奈良に行ってきました。行きは東京から新幹線で京都まで行き、京都から近鉄特急で大和西大寺まで約3時間10分です。
奈良の山々は温かい冬の影響かまだ紅葉と緑が入り交じっていて歌の通りのきれいな景色でした。平城宮趾も整備されてきれいになっていました。また到着した日は調度、奈良マラソンの前日で多くのランナーで奈良市内は賑わっていました。
ところで皆様は奈良の名物って何か知っていますか?
奈良の名物と言えば、「大仏に 鹿の巻き筆 あられ酒 春日灯篭 町の早起き」という言葉があります。大仏は有名ですが、なぜ早起きが名物なのでしょうか?
昔から奈良では春日大社の鹿は神様の使いで神鹿(しんろく)と呼ばれ大切に保護されてきました。もしも、その鹿を殺してしまったら死刑になったといわれているくらいです。
しかし、動物ですので、自然に自宅の前で鹿が倒れていることもあるでしょう。そうなればおとがめをうける恐れもあり、奈良の人は朝起きたら、まずは自分の家の前をみて鹿が死んでいないか確認し、もしも死んでいたら、まだ起きていない隣の家の前に鹿を移動した...という訳で奈良の人は早起きになったという落語があるくらいです。
ちなみにらいむらクリニックの名物も朝の早起きです。たぶん8時から診療しているクリニックはこのあたりでは当院がいちばん早いと思われます。朝早くから夜遅くまで私と一緒に働いてくれているスタッフにも感謝です。
奈良では頭痛と痛みの漢方治療について講演させていただきました。講演後は新しく出来た、JR奈良駅前のホテルに宿泊しました。できたばかりのきれいなホテルで朝ご飯には茶がゆ、柿の葉寿司、奈良漬けなど奈良らしい食事を頂きました。
お土産には山崎屋本店の刻み奈良漬けを買って、近鉄奈良駅から京都、京都から新幹線で帰ってきました。多くのご出席いただいた先生方、また準備していただいた現地のスタッフの方々に感謝致します。
ところで今年は亥年ですね。実は私は今年年男です。猪突猛進のイメージのある亥ですが、以外にも神様の所に干支をもらいに参上したのは、鼠にだまされて翌日に遅れていった猫を除けば、最後の順番となります。
今年の私の目標はもちろんクリニックでの診療で皆様の健康と美に少しでも貢献できる事、それから頭痛と漢方に関する本を書く事、頭痛で困っている患者さんに頭痛を軽減するサプリメントを開発する事を計画しています。今年は猪突猛進あらため、ちょっとずつ猛進して目標を達成し、皆様のお役にたてるようにスタッフ共々、精進して参ります。
今年1年も皆様にとってすばらしい一年になりますように!!
最後にうちに居るうり坊を紹介しておきますね。華坊です。本年もどうぞ、よろしくお願い申し上げます。