第57回(2019/06/06)
5月の土、日に姫路に行ってきました。東京から新幹線のぞみで約3時間で姫路です。
この日、姫路はお城祭りの日で駅前は大勢の人で賑わっていました。
姫路駅を降りると国宝姫路城が見えます。国宝の姫路城は平成5年に奈良の法隆寺とともに、日本初の世界文化遺産となった白漆喰総塗5層7階建てのすごいお城です。
また現在、私達が目にしている姫路城の大天守は慶長14年(1609年)に建築されたもので、平成21年(2009)から漆喰壁の塗り直しや屋根瓦の葺き直しなどの大天守保存修理工事が行われ、400年以上が経過した現在でもその美しい姿を残しています。まるで翼を広げた白鷺のようにみえることから別名白鷺城とも呼ばれます。この美しい姿をみれるのは日本の伝統を大切し、修復やメンテナンスをする職人さん達の努力のたまものですが、それにしてもすごいですよね。
また姫路城は豊臣秀吉を天下人にしたといわれる軍師黒田官兵衛が生まれた城としても有名です。また城内にはとても有名な井戸があります。そうです。播州皿屋敷に出てくるお菊さんが皿を「1枚、2枚...」と数えるお菊井戸です。この話は姫路城乗っ取りのクーデターを防ぐために女中として送り込まれたお菊さんがその事に気付かれ殺されてしまうという物語なのですが、その後クーデターを計画した一味は滅ぼされ、今ではお菊さんはお菊大明神としてお菊神社に祭られています。
姫路では漢方の基本的な考え方や頭痛の漢方治療の話をしてきました。
そしてその夜は和風レストランステーキ千寿さんで国産黒毛和牛を頂いてきました。
兵庫県産の黒毛和牛は但馬牛として古くは平安時代初期に編纂された勅撰史書である続日本記にも「耕運、輓運、食用に適す」と書かれているくらい古くから有名で人気のある牛です。
日本の国産牛の美味しさは最近では輸出が禁止されている和牛の受精卵が中国に持ち出されるという事件まで起こったくらいです。
姫路にはハリウッド映画「ラストサムライ」のロケ地として使用された書寫山圓教寺(しょしゃざんえんぎょうじ)という古刹があります。お土産には、この圓教寺ゆかりの書写千年杉を購入しました。
これはラストサムライのロケ時に主演のトムクルーズがあまりの美味しさに大人買いして帰ったというエピソードのある和風バームクーヘンです。
姫路には他にも姫路城を借景にした日本庭園の好古園、世界各国の遺産を体感できるテーマパークの太陽公園などもあります。ぜひ、皆様もいちど姫路を訪れてみて下さい。
最後にお休みの日に講演にご参加頂いた先生方、また講演の準備をしてくれた現地のスタッフに感謝申し上げます。