第13回(2015/10/05)
ハロウィンは毎年10月31日に行われるお祭りで、
もともとは古代ケルト人達の秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事が起源です。
現代では民間行事として定着し、カボチャをくりぬいてランタンにして飾ったり、魔女やお化けに仮装して近くの家々を訪れて御菓子をもらったりする行事として日本でも楽しまれています。
このハロウィンのシンボルとも言えるカボチャですが、日本でも冬至の日にカボチャの煮物をたべる風習があります。これは冬至の「と」にちなんで「と」の付く食べ物を食べると病気にならずに長生きすると言われているところからきています。
ここでカボチャは「と」が付かないじゃないか?と疑問に思われる方もいると思います。
これはカボチャのことを別名「とうなす(唐茄子)」というからなんですね。
ハロウインのカボチャのランタンはジャック・オー・ランタンといって善霊を引き寄せ、悪霊を遠ざける効果があると言われています。一方日本の漢方ではカボチャの種を南瓜仁(ナンカニン)といって脂肪、タンパク質、ビタミンB1・Cなどを含むため、この種を粉末として条虫駆除薬として用いたり、ゴマ油で練り、おできなどの外用薬としても使用しました。西洋、日本問わずカボチャの効果に気付いて昔から利用していたのですね。
らいむらクリニックでも少しでも患者さん達がリラックスして、元気になってくれればという願いも込めて、この季節はハロウィンの飾りを少ししてみました。漢方に合う和風のインテリアと西洋のハロウィンの飾りの共存です。これが和洋折衷でまさに当クリニックのコンセプトである西洋医学と東洋医学の良いとこどりの治療にぴったりだと思っています。
予防接種や診察をがんばった子供さんには秘密の宝箱が開いてなにか良いことがあるかもしれませんよ。
時には大人の人にもよいことがあるかもしれませんね。宝箱の中身が何かはお楽しみです。