第30回(2017/03/06)
2月末の日曜日に仕事で青森に行ってきました。
朝7時45分羽田発の飛行機に乗るために土曜日の夜に羽田に泊まりました。まず驚いたのは、空港のレストラン、ショップは朝5時半から開いているということです。
初青森だった私は雪に慣れていないため心配で事前に雪は大丈夫かどうか現地に問い合わせたところ「雪はいつも降っているから大丈夫です」との返事でした。
千葉をでる時は快晴でしたが、飛行機にのって1時間半もすれば、そこはもう雪国です。
到着時も雪が降っていましたが、誰一人として傘もささず、コートのフードをかぶっているだけの人、あるいはフードもかぶらず普通に歩いている人、さらに驚いたのはこんな雪の中でも普通に犬の散歩をしている人もいたことです。
うちの華ちゃんなら凍死寸前です。
私は雪は上空から降ってくるものと思っていましたが、雪は横からも下からも降るというより舞ってくるのですね。だから傘は無意味ですね。みんながすたすたと歩く中、私は少し前屈みでお尻がつきでたへっぴり腰スタイルでちょこちょこと歩いているのですぐに雪になれていない人だなと悟られたと思われます。
今回私はストレスや頭痛に対する漢方治療の講義をするために青森に行ってきました。
そのストレスの講義の中で、海をみればストレスが改善するという論文を紹介しました。青森は日本海、陸奥湾、太平洋と海に囲まれた県で、リンゴだけでなく大間のマグロで有名なように海産物も美味しいところです。これが青森の人達のストレスを解消している要因の一つではないのかなというお話もしました。
無事に講義も終わり、帰りの飛行機までに少し時間があったので青森駅の近くのねぶたの家ワ・ラッセに立ち寄りました。ここではねぶた祭りの歴史やねぶたの実物をみることができます。
私がテレビでみて想像していたねぶたとは大違いであまりの迫力に驚き感動しました。ここではじめて私は青森の人の最大のストレス軽減はこのねぶた祭りに違いないと確信しました。
講義がおわってから気づきお恥ずかしい限りですが、厳しい冬の間、夏のねぶた祭りにむけて準備をしている青森の人の情熱と我慢強さに頭がさがる思いがしました。
また駅近くのお土産屋さんで、とても目によいお土産を発見したので買ってきました。それがこの菊のジャムです。
菊花は目によい生薬として知られています。
東北地方では菊を食べる文化があるのですね。
帰りも青森空港は雪がすごくて、これで飛行機が飛ぶのかとても心配でしたが、ブルーインパルスならぬホワイトインパルスといわれる除雪隊がいてあっという間に除雪して予定通りに飛行機が離陸できました。
この除雪の様子は空港の待合室に特別なモニターがあり、ライブで見ることができます。
この様子はYou Tubeでも見ることが出来ますが、とてもすごいものです。
除雪を待つ間、私は空港のレストランでアップルパイをほおばりリンゴジュースを飲みながら待っていました。(普段ならこんなリンゴがかぶる注文はしませんが、せっかくの青森ですからやっぱりリンゴは味合わないともったいないですものね。)そこのレストレンにはホワイトインパルスカレーというメニューがあったほどです。
この仕事ぶりに感激した私は帰ってきてから早速、うちのスタッフに「ホワイトインパルスって知ってる?」と聞いてみたところ「新しいお笑いグループですか?」という返事が返ってきたので、いかにホワイトインパルスがすごいか、こんこんと説明しておきました。おかげで、無事に千葉に戻れて、いつも通り診療ができて感謝しております。
以前の院長コラム「千葉にきて驚いたこと」で日々の忙しさの愚痴を書きましたが、朝5時半から働いている空港のスタッフの方々、雪がふる中、すばらしい除雪で定時発着を支えているホワイトインパルスの方々本当に頭がさがる思いで、愚痴を書いていた自分を反省致しました。
私のクリニックに来てくれる患者さん達も様々なお仕事をしておられます。これからもそのお仕事が元気でできるように陰ながら手助けできればと思っております。