第73回(2020/10/06)
みなさまこんにちは。この間、千葉市の市民講座で検見川公民館で男性のための心身健康講座の講師をしてきました。今回は男性限定だったのですが、せっかくですので、その内容を少し今月の院長コラムで書きたいと思います。
まずは江戸時代の筑前福岡藩の本草学者・儒学者であった貝原益軒先生のお話をしたいと思います。益軒先生は江戸時代に84歳まで長生きをしました。
貝原益軒(出典:ja.wikipedia.org)
その先生がなんと83歳の時に書いた本があの有名な「養生訓」です。これは益軒先生の実体験に基づき書かれた健康・健康法についての指南書です。
養生訓(出典:ja.wikipedia.org)
養生訓にみられる健康観をまとめると
3つの楽を楽しむ
1.道を行い、善を積むことを楽しむ
2.病にかかることの無い健康な生活を快く楽しむ
3.長寿を楽しむ
4つの欲を抑える
1.あれこれ食べてみたいという食欲
2.色欲
3.むやみに眠りたがる欲
4.いたずらに喋りたがる欲
さらに季節毎の気温や湿度などの変化に合わせた体調の管理をするということが書かれています。さらに細かく養生訓の内容を見ていくと食事の面では「五味をそなえて少しずつ食えば病生ぜず」と書かれています。つまり多様な食品をバランスよく腹八分目ということだと思います。
コロナ禍では長引く自粛⇒運動不足⇒食欲過多⇒肥満⇒生活習慣病の増加という悪循環がおこりますので、お腹八分目が大切ですね。運動の面では「久しく安坐し身を動かさざれば元気めぐらず食気滞りて病おこる。食後には必ず数百歩歩行して気をめぐらし食を消すべし」と書かれています。つまり食後の運動が大切だということだと思います。
最後に生活(感情)の面では「他人の足らざるを怒り咎むれば心の煩いとなる」「気を平らかにし怒りと欲を抑える」と書かれています。つまり他人に寛容な気持ちで接し、心穏やかに過ごすということだと思います。
ところで、皆さんは1日何回くらい笑っていますか?
子供は1日平均400回も笑うそうです。大人で1日に20回を超えて笑う人は全体の30%、1日に5回も笑わない人が14%(1時間に1回も笑わない)だそうです。
ここで面白い研究データがあります。野球選手が載った野球カードみたいなのがありますよね。これはアメリカのメジャーリーグの選手のベースボールカードを調べた研究なのですが、カードの写真で笑顔の選手と笑顔でない選手の寿命を調べたそうです。すると笑顔の選手の平均寿命は79歳、笑顔でない選手の平均寿命は72歳とやはり笑顔の選手のほうが長生きだったそうです。
つまり以上をまとめると、長生きの秘訣はバランス良く季節の旬の物を頂き、腹八分目、怠けず体を動かし規則正しい生活をして病気を予防する。さらには良い行いをして、人の役に立ち(社会に必要とされ、みんなに喜ばれる)、老いを嘆かず、笑顔で人生を前向きに楽しむ(プラス思考)、という事になるかもしれませんね。
コロナウイルスに負けずに、みんなで笑顔で元気にいきましょう。
ちょっと笑顔不足かなと思う人はぜひ、
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をみてみてください。きっとちょっとクスッと笑えて元気がでると思いますよ。