第2回(2014/12/01)
院長コラム第2弾は当院の内装についてお話しますね。
当院は賃貸物件ですので、使える広さや窓、玄関、トイレの位置などは決まっており、変更できません。
だから、私の特徴がだせるのはクリニックの設備や内装ということになります。
まずは私の希望を決めて、それを設計士さんや現場の職人さんなどに意見を聞いて決定していきます。
一般的には開業準備は1年前後、長い先生だと土地選びから初めて3年くらいかける先生もおられるようです。
私の場合にはいろいろな事が重なり、諸事情で開業まで半年、そして、開院日に間に合わせるため、設計図の完成までが2ヶ月と超急ピッチの準備となりました。
果たして間に合うのかととても心配しましたが、色々な方々のご協力のおかげで何とか開院日に間に合いそうでホッとしております。
一般的なクリニックのイメージで内装は明るくて、素敵な音楽が流れていて、アロマなんかもたかれていてなんてとてもおしゃれなイメージですよね。しかし、当クリニックは全く正反対です。
照明は暗く、音楽はなく、できるだけ無臭にしております。なぜでしょうか?
これは片頭痛の患者さんには光過敏、音過敏、におい過敏の方がおられ、まぶしい光や音楽などの音、香水やアロマなどの良い臭いでさえも頭痛を誘発する原因となるからなのです。
そのため、できるだけ昔の電球に近い色のLEDを選び、調光もできるようにして光を抑えられるようにしてあります。この照明は照明を担当していただいた方も一押しの自信作だそうです。
実はこれだけでも頭痛が抑えられるというデータもあるので、頭痛持ちの方はご自宅の照明を変更したり、夜はテレビをつけず昔のように暗く静かな生活をするようにするだけでも頭痛が減少するかもしれませんね。
次は待合室の壁紙です。これは私の一押しのレインボーです。
私がこの壁紙を選んだとき設計士さん、現場の責任者の方も大反対でした。こんな壁紙のクリニックは見たことがないから絶対に止めておくべきだとご意見を頂きました。もっと白やベージュに近い落ち着いた色にしたほうが良いと言うのです。しかし、私はこの「こんな壁紙のクリニックは見たことがない」の一言にピンときて絶対にこの壁紙にしようと決心致しました。だって誰も見たことのないクリニックなら一度は見てみたくなるでしょう?
そして、私はクリニックという性質上誰だって元気でクリニックにはお世話になりたくないというのが本音だと思います。しかし、万が一何かあったとき、あるいは疾患の予防やコントロールでやむを得ずクリニックに通院することになったとき、同じクリニックに来ていただくなら是非、少しでも元気になってもらいたいとの考えからこの壁紙を待合室に貼ることにしました。
そして待合室のソファーも元気がでるビタミンカラーです。その他には本とお茶をご用意しております。
これは基本的には予約制でできるだけ、お待たせしないように心がけますが、クリニックという性質上、急病の患者さんの対応のため、お待たせしてしまうこともあると思います。
その際、急がれる方は申しでていただければ、できるだけ早期に対応致しますが、もしも、お時間に余裕がある方は、すこしお待ちいただく場合もあると思います。その間、少しでもストレスなくお時間を過ごしていただくために、私が選んだ本(多くはお料理や旅行、あとは茶道や華道など私の趣味や私が読んで面白かった本、元気がでる本など)をご用意しております。お茶は昔はお薬として使用されていました。このエピソードは長くなるので、また次のコラムに書きたいと思いますね。
ただ、一言だけ、濃いコーヒーやお茶は頭痛を抑制する作用があります。
だから妊婦さんや授乳中の方で頭痛の際にお薬を飲みたくない方には濃いコーヒーやお茶をおすすめする場合もあります。だから当院受診時に頭痛がある患者さんには濃いお茶をご用意しております。
当クリニックの内装や家具でも来院された患者さんが少しでも元気になっていただければ幸いです。