花粉症の話|千葉市若葉区千城台の内科・外科・脳神経外科・漢方内科(保険診療)のらいむらクリニック

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第18回(2016/03/05)

花粉症の話

今年は暖冬でインフルエンザの流行が例年よりも遅れて来ましたが、そろそろ落ち着いてきてやれやれですね。一方で春になると困ってしまうやっかいなことが一つあります。それは、花粉症ですね。

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私自身も30代半ばに、ある日突然にこの花粉症になり、この季節はマスクとメガネ、それに漢方薬が手放せなくなっています。今年は2月の終わりより症状が出始め、外来にティッシュの箱をおいて鼻をかみながら診療をするなど、かなりつらい思いをしております。
鼻声で診察をしていると患者さんから逆に「先生、花粉症なんですか?」と聞かれて、「そうなんですよ」といって、色々と花粉症のつらさをお話すると帰り際に患者さんから「先生、お大事に!!」といわれてしまう始末です!

花粉症は植物の花粉が、鼻や目などの粘膜に接触することによってそこでⅠ型アレルギーがおこり、くしゃみ、鼻水、鼻つまり、目の痒みなどがおこるもので、なんと日本人の4人に1人が花粉症だそうです。それもそのはずで、有名なスギ以外にもヒノキやイネなどもふくめ何と50種類以上もの原因となる花粉があるそうです。

たかが鼻水や目のかゆみの花粉症とあなどってはいけません。これを放置すると集中力の低下や判断力の低下、また不眠症や嗅覚や味覚にも障害がでてくるというとても恐ろしい病気なのです。
第一生命経済研究所の報告によると2005年のスギ花粉の大飛散があった年の患者さんが花粉症対策に用いる費用は639億円以上であったが、花粉のシーズン中は外出などを控えるため1~3月の個人消費が7549億円減少するという試算があり、経済損失もばかにできない額なのですね。

さて、この花粉症の治療法にはいろいろと良いものがでてきています。
鼻水、目のかゆみを引き起こすヒスタミンの作用をブロックする抗ヒスタミン薬、鼻づまりの原因となる鼻粘膜の腫れを引き起こすロイコトリエンが免疫細胞から放出されるのを抑制するロイコトリエン受容体拮抗薬、アレルギー症状を引き起こすヒスタミンやケミカルメディエーターがでるのを抑制するケミカルメディエーター遊離抑制薬、鼻に噴霧し、鼻粘膜の血管を収縮させ粘膜の腫れを取り除く血管収縮薬、症状が強い場合には免疫反応自体を抑制するステロイド薬、長期にわたり、特定の抗原を投与することで免疫の反応を減弱していく抗原特異的減感作療法などもでてきていますね。

一方で抗ヒスタミン薬には眠気などの副作用やケミカルメディエーター抑制薬では即効性がない、血管収縮薬やステロイドでは副作用の問題から長期使用できない、減感作療法は今のところ、特定の病院でしかできず、また治療期間が長期にわたるなどの問題もありますね。
そこで漢方薬の出番です。この季節にだけ、「いつもの花粉症の漢方薬を下さい!!」と言って受診される患者さんもいるくらいです。

代表的な方剤に、熱症(暑がりの人)から寒症(冷え症の人)向けにあげますと、
大青竜湯(エキスでするなら麻黄湯+越婢加朮湯)、越婢加朮湯、葛根湯加川きゅう辛夷、小青竜湯、麻黄附子細辛湯、苓甘姜味辛夏仁湯などがありますね。
大青竜湯、越婢加朮湯、葛根湯加川きゅう辛夷は実証(元気な人)向きの処方で、虚実中間症なら小青竜湯、虚証(元気のない人)なら苓甘姜味辛夏仁湯、麻黄附子細辛湯ですね。

目の痒みや鼻粘膜の発赤や腫れ、のどの発赤や腫れなどがひどい場合には実熱症と考え、大青竜湯、越婢加朮湯などの処方を考え、鼻閉がひどい場合には葛根湯加川きゅう辛夷などを考えます。
虚実中間症で鼻水などにもっともよく使うのが小青竜湯、
胃腸が弱く麻黄が入った処方が使用しにくい場合には苓甘姜味辛夏仁湯が使いやすいと思います。
冷えが強い女性や高齢者では附子の入る麻黄附子細辛湯がよい場合も多く、小青竜湯で効果がない人にも効果があることもありますね。

これらで、効果がいまいちな場合にはこれらの処方の組み合わせや、鼻水がひどい場合には水をさばく二陳湯や五苓散、だるさや元気がないなどの症状が強い場合などには真武湯や八味丸などを合方して効果をパワーアップさせるという方法もありますね。

最後に最近花粉症が増えてきているそうですが、昔のほうが、山や畑も多かったのに、なぜ、今花粉症が増えてきているのでしょうか?これは私自身は疑問でした。
それで調べてみたのですが、ひとつは戦後に大量に植林したスギが成長して30年から40年たつと一番花粉をとばす量が増えるようになるそうです。
また、花粉自体が悪さをしているのではなく、花粉に車からの排気ガスなどの大気汚染物質がくっついて飛んでくることでアレルギーを起こすそうです。

その他にも欧米化した食生活、不規則な生活、ストレス、密閉家屋で冬でも暖かいため、ダニに感作されやすい住環境なども影響しているとのことです。
私達は花粉症という名前をつけて、花粉の責任にしていますが、実は私達自身が花粉症を引き起こしている一面もあるのですね。花粉症を減らすために、これからは私達自身がこの生活スタイルを改善していく必要がありそうですね。
当院では花粉以外にもハウスダストや食べ物、動物、昆虫などのアレルギー検査なども血液検査でできますので、いちどアレルギーの原因を調べたい方はご相談ください。

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