第33回(2017/06/08)
名古屋での東洋医学会や東京国立博物館での茶の湯展などいろいろと行ってきたのですが、5/28の日曜日、江戸川区立小松川図書館で一般の人向けの講演に行ってきました。
「世界に誇れる日本の伝統医学 漢方の魅力」というタイトルです。
平安時代の天皇陛下の主治医の先生、江戸時代の徳川将軍の主治医の先生など明治までの多くの日本の医師達は漢方医であったこと、残念ながら明治維新後は西洋医学の医師がメインとなり、漢方が一時廃れたが、最近はまた見直され現在の医学部では漢方医学の勉強が必修になっていること、私自身が漢方の教育を全く受けずに脳外科医となり、頭痛外来を始めてから西洋医学のガイドライン通りに治療をしてもうまくいかない患者さんがいることに困り、漢方治療も取り入れるようになったこと、また風邪などは漢方で治療するほうが、西洋医学よりも早くて安く治る事などをお話してきました。
一般の人の間ではまだまだ漢方は知られていない、少し古い時代の医療だと思われているのではと心配でしたが、当日は予定人数を上回る程で、予約も募集をかけてからすぐに埋まってしまったそうです。
また質問も数多く受け、皆様の漢方への関心の高さに驚きました。
最後にこのセミナーの準備をして頂いた小松川図書館の館長はじめスタッフの皆様、ご参加いただいた皆様に感謝申し上げます。講演のスライドを作るのに、私も大変勉強になりました。
またこのような機会を通じて、日本の誇れる漢方医学を皆様にお伝えできればと思っております。