第29回(2017/02/07)
2月に入り、受験生やその親御さん達にとっては、心配なことも多い月だと思います。試験日の天候や、遠くで試験をうける人達にとっては交通手段や滞在先のホテルの手配などいろいろと気にかかることも多いと思います。
また私のクリニックでもとくに片頭痛をもつお子様達の親御さんや本人からも試験の日に片頭痛の発作がおこり試験を休んでしまったり、また体調不良で十分な実力を発揮できなかったらどうしようという不安を相談される事が多くあります。
結論から言いますと大丈夫です。なぜなら片頭痛は緊張しているときは起こりづらいからなのです。
逆に片頭痛の発作は、この緊張がとけてほっとした時に起こりやすいのです。
だから私の患者さん達で片頭痛で試験を休んだ子はいません。しかし、試験がおわってほっとして寝込んだ子はたくさんいます。
また万が一試験日や前日に頭痛がおこっても飲めばすぐに治まるお薬を事前に調整しておけば、それをお守りにもっていけば大丈夫です。また不思議とお守りにお薬をもっておけば安心で発作はおきないものです。
試験日の前日は遅くまで勉強したりせずに、いつも通りに寝て(寝不足や寝過ぎは頭痛を誘発します)朝起きて、少しでも朝食をとって(低血糖は頭痛を誘発します)試験に望めば大丈夫です。
私も出張でホテルなどに泊まると夜眠れないときがあります。そんな時には抑肝散という漢方薬がおすすめです。ゆっくり眠れて朝には眠気は残りません。受験前が心配な方はご遠慮なくご相談くださいね。
最後に私が実践した絶対に志望校に合格する秘密をお教えします。
まずはこの数字をみてください。それは3勝7敗です。この数字は何だと思いますか?
これは私の受験の勝率です。大きく負け越しています。小学校、中学校は受験を失敗し公立で高校は合格し公立高校です。大学受験は現役時代は3大学をうけて全滅し浪人です。その次の大学受験は一大学落ちてかろうじて公立の医学部合格です。そして医者になってからも脳外科専門医をいちど落ちて、当時の教授に大目玉をくらい、次の年にかろうじて合格です。でも私は結局医者になり、なりたい脳外科医になり、いま自分のクリニックを何とかやっています。すなわち夢が叶ったのです。
つまり志望校に合格する、あるいは自分の目標を叶える秘訣は叶うまで諦めないことなのです。
これは私の父の教えでもあります。私の父は私が浪人した際に「おまえが医者になりたいのなら、医学部にうかるまでいつまででも面倒見るから何の心配もせずただ、勉強しなさい」といってくれました。
一方母親は現実的で「医学部じゃなければ受かる学部はあるのだから、別の選択肢も考えてみたら?」というアドバイスをもらいました。母親も私のことを心配してのやさしさからでた言葉ですが、父のほうがじつはやさしそうに見えてとても厳しいアドバイスなのですね。つまり受かるまで永遠に勉強しろということです。
今となってはこの父の言葉に大変感謝しており、なにか目標ができれば、何年かかってもよいからできるまであきらめない精神で今までいろいろなことを続けています。そのことはまた別の機会に書きたいと思います。
らいむらクリニックでは早くも(遅くも?)昨年10月には桜が咲きました。これは十月桜といって遅咲きの桜です。おそ咲きでもよい、こつこつ努力して大輪の花を咲かせて下さい。当院でもみなさまの「桜咲く!!」のお手伝いができれば幸いです。