第31回(2017/04/06)
3月末のある日、これまで私の右腕として数々のたこ焼きや鯛焼き、お総菜を温めてくれていたオーブンレンジが突然壊れました。右腕との別れは突然でした。
その日もいつものように午後8時すぎに仕事を終えて、いつものスーパーで値下げのシールが貼られた美味しそうな中華丼と餃子を購入し、今夜は中華定食だ!!と喜び勇んで自宅に帰り、いつものように中華丼をレンジにいれてチンした数十秒後、突如あたためのためのファンの音が消え、エラーNo、H54が出てしまいました。
これはどうもマグネトロンの異常でマグネトロンの寿命は3年くらいらしいのです。
どうりで8年間も酷使された私の右腕は何の前触れもなく、突然壊れてしまったのですね。
一人残された私は餃子はかろうじてフライパンで温めたものの、冷たい中華丼を空しく頬張りながら、改めていつもお総菜を温めてくれていたオーブンレンジの有り難さを痛感致しました。
ところで電子レンジなら買い換えがききますが、これが健康だったらどうでしょう?
突然病気になって倒れでもしたらそれこそもっと困ってしまうことになりますね。
東洋医学には未病(みびょう)という概念があります。これは病気ではないけれど、病気に向かいつつある状態のことです。この状態の場合には健康診断や、検査で異常が出ない場合も多く、冷えや疲れなどの軽微な自覚症状だけの場合もあります。
この状態で一般の西洋医学の病院を訪れた場合にはどうなるでしょうか?「幸いに検査で異常がないので、心配いりません、とくにお薬もないですし、またなにかあれば来て下さい。」ということになると思います。
ところが東洋医学では未病を治すという概念があります。たとえ検査で異常がなくても患者さんが冷えなどで困っていれば、これは東洋医学的には異常がある状態であり、それを治すよう治療します。つまり病気になる手前で食い止める訳ですね。
だから皆さんもこんなことぐらいでと思わず、なにか心配な症状があればご遠慮なくご相談に来て下さい。
当院が皆様の未病を治す、病気になる一歩手前で食い止めるご協力ができれば幸いです。