第32回(2017/05/06)
今月は久しぶりに私の趣味の話をしたいと思います。
以前のコラムでも趣味の茶道や華道のお話を少ししましたが、去年の5月のコラムで柏餅のお話をした時に、ゴールデンウィークに何をしたかはまた書きますねと言って早くも1年がたって、今年もゴールデンウィークがやってきました。そろそろ去年の連休に何をしていたかを書こうと思いますね。
去年のゴールデンウィークは実はそれ以外の休みでもときどきやっているのですが、陶芸をしていました。
陶芸で何を作っているかというと主にお茶道具です。お茶碗や花入れ、菓子器、水差し、茶入れ、蓋置、香合などです。
できた物は自分がお茶をいれたりする時やクリニックでも時々使っています。
陶芸というと作って焼いてすぐにできると思われる方もいると思いますが、去年のゴールデンウィークに作ったものが、最近できました。まだできていないものもあります。
なぜそんなに時間がかかるかというとまずは土で作りたい物を作りますね。それから乾かして、ある程度数がそろったら素焼きをします。それから釉薬をぬって絵付けをしたりして、それもある程度数がそろったら今度は本焼きです。冬の寒い間はお休みするので、去年作った物がようやく今年の春に焼き上がりました。
お茶道具はピンからキリまでなのですが、買うとすごく高いものが多いのです。例えばお茶碗ひとつで高級外車1台分の値段がするものまでありますね。でも自分で作れば5千円程度でできてしまいます。うまくできるかどうかは別としても、それはそれでまた楽しいものです。
さらに、できてからもまだまだ楽しみが続きます。まずはそのできた物に名前をつけます。
例えば、写真の柿の茶入れは「木守り」と名付けました。これは柿の実などができて全部とらずに来年の豊作を願ってひとつ残しておく実のことを「木守り」というのうですが、それからとっています。ほかにも水差しですが、形が茶釜に似ているので、証城寺と名付けました。たぬきが化けた分福茶釜は本当は群馬県館林市にある茂林寺の話ですが、このたぬきから狸囃子で有名な木更津の証城寺と名付けました。
このようにして自分で名前をつけるのも楽しいものです。そしてそれを実際にクリニックで使用すれば患者さんとも陶芸の話になったり、その名前の由来などもお話できてまた楽しめます。とっても安上がりで楽しい趣味でしょう?また今月の週末も作陶予定です。現在は花入れと菓子器、茶入れ、香合などを作っています。来年くらいになるかもしれませんが、また完成したらコラムに載せますね。
みなさまもゆっくりされて英気を養って下さい。5月の当院の診療は医師会業務で午後が18時に終わる日がありますが、概ねカレンダー通りの診療です。変更する場合もありますが、ホームページの診療案内から診療スケヂュールを確認することができますので参考にしてください。