第46回(2018/07/06)
7月に入り、梅雨が早くも明けたと思ったら、暑い日が続いています。
急に真夏になった感じで体調を崩されている方も多くいます。
7月初日の日曜日に私は千葉市休日救急診療所の当番に当たっていたため、朝の9時から夜の5時まで救急診療に行ってきました。9時前にはすでに救急車の要請があり応対し、お昼を食べている途中にも救急要請があり、休憩もとらず診療をし、帰りも5時を過ぎても救急対応に追われました。
多かった疾患は熱中症、この季節ですから急性胃腸炎、高熱を伴う風邪、頭痛、めまいの患者さん達です。おそらく急に熱くなったせいで、体の調整が追いつかず、疲れなども重なり発症しているものと思われます。くれぐれもこまめな水分補給、冷房などをうまく活用し、何よりも規則正しい生活や十分な睡眠、バランスのとれた食事などを心がけてください。
中には、いつものかかりつけの先生にもらっているお薬がなくなったので、同じ薬が欲しいといってくる方もおられますが、残念ながら休日診療にあるお薬は救急用の必要最低限のお薬しかないため、ご要望に添うことができません。また処方日数も救急対応のため1日分のみの処方になります。次の日にはかかりつけの先生にかかるように説明し納得いただく事になります。
もしも頓服薬やいつものお薬が残り少なくなった時には、お忙しいとは思いますが、少し余裕をもってかかりつけの先生にお薬をもらっておいてください。
また急性胃腸炎や風邪などの患者さんには自宅での安静を指示しますが、「どうしても仕事を休めないので、仕事にでてもよいですか?」と聞かれる場合もあります。
これはケースバイケースだと思いますが、もしも感染する危険のある疾患の場合には、かえって出勤する事で他の人にうつしてしまい、迷惑をかける事になる可能性もあります。また十分な養生をしなかったために、かえって治る期間が長引き迷惑をかけてしまう事になる可能性もあります。
仕事に行きたい、みんなに迷惑をかけたくないという気持ちも十分理解できますが、やはりきちんと養生し早く治すように心がけてください。
私もこの暑さにはまいり気味ですが、はやいめはやいめに漢方薬を飲んで体調を維持しております。
夏ばて防止の漢方薬もあるので、ぜひご遠慮なくご相談ください。
それから少しでも涼しく感じるように、ほぼ丸刈りにしました。華ちゃんも日差しを避けて熱中症予防に帽子を購入しました。これでしばらく暑い夏を乗り切りたいと思います。