第55回(2019/04/06)
3月の土日に新潟に行ってきました。東京から北陸新幹線はくたかにのって2時間14分で上越妙高駅です。
上越市では頭痛の漢方治療のお話をしてきました。
片頭痛の人は脳の能力が高く、いろいろな情報をとるセンサーがとても敏感です。そのため、光過敏や音過敏、臭い過敏などがあり天気の良い日に人混みにいったり、映画やコンサートなどで大きな音を聞いたり、香水やタバコ、ペンキの臭いをかぐと頭痛が起こってしまう人がいます。このセンサーが敏感なために、気圧の変化なども鋭敏にとらえて雨が降ってくるのが自分の頭痛でわかるという患者さんもいるくらいです。
ただ、この事が逆にとても役立つ場合があるのです。そうです、越後の虎(または龍)と恐れられた、有名な上杉謙信は片頭痛もちであったと言われています。
戦に強く、越後の龍とも恐れられたのは、片頭痛による脳の能力の高さゆえに、おそらく天気が読めたのだと思います。戦において天気が読める能力はとても戦いを有利にすすめられるものだと思われます。そのため、上杉謙信は軍神と言われる程、戦いが強かったのだと思います。
ところで今回のタイトルがなぜ出陣なのかというとこの日は朱鷺メッセで「にいがた酒の陣」が開催されていたためです。そのため新潟市内はホテルも満室、新幹線も指定席は売り切れ状態で多くの人で賑わっていました。この日は長岡のお寿司やさんで美味しいお刺身やお寿司を季節限定のため市販にはまだ販売されていない朝日酒造の大吟醸熟成酒轍(わだち)と一緒に頂きました。お刺身、お寿司もとても美味しかったのですが、お店の中に、一尺玉の大きな花火が置かれていました。さすが、長岡ですね。
そしてこの日は長岡のホテルで一泊しました。
朝ご飯にはもちろんこしひかりとタレカツ、油揚げ、越後マイタケの入った五十六カレー(このカレーは越後・長岡出身で旧海軍連合艦隊司令長官の山本五十六に因んで名づけられたもので、旧海軍で愛された味をベースに、さらに豊富なスパイス、材料を加えグルメなカレーに仕上げたもの)を頂き新潟名物を堪能し、長岡駅から上越新幹線MAXとき(2階だての新幹線です)で新潟まで移動しました。
新潟では頭痛の話に加えて、漢方の考え方やストレス疾患の漢方治療のお話をしてきました。
講演も無事に終わり、ホテルから新潟駅までの帰り道の商店街のドラッグストアでは「にいがた酒の陣」に訪れた患者さん用に肝臓に良いとされるウコンの試飲を店頭でやっていてびっくりしてしまいました。
駅のお酒を売るお店屋さんもお土産を買う人でレジは長蛇の列でした。
私は長岡では花火パイと新潟では名物笹団子を買って帰ってきました。お米や日本酒も美味しく、スキー場や温泉もある新潟はとてもよいところです。ぜひ、次回は長岡の花火大会や佐渡島にも行って金山もみてみたいと思っています。
最後にせっかくのお休みの天気の良い日に講演にご参加いただいた先生方、また講演の準備をしてくれた現地のスタッフの方々に感謝申し上げます。ぜひ、皆様も新潟を訪れてみてください。