第16回(2016/01/05)
あけましておめでとうございます。私は11月にお正月をしましたので気分的には2回目のお正月です。
11月のお正月というのは口切りの茶事といってお茶のお正月の事です。
このことはまた別の機会に詳しく書きたいと思いますね。
京都の八坂神社では大晦日から元旦の早朝にかけて新年の無病息災、厄除けを祈願する白朮詣(おけらまいり)・白朮祭(おけらさい)があります。この白朮は漢方薬にも使われる生薬でこれを焼くとその匂いにより邪気を祓うと言われています。参拝者はこのおけら火から火縄に火を移して持ち帰り神棚の灯明にともしたり、新年の雑煮を炊く火種として用います。
またこの白朮祭は別名「悪口祭」といって闇夜の中、参拝者が他人の悪口を言い合い、たとえそれが知り合い同士であっても争わない、恨まないという風習があります。
千葉にも千葉寺には「千葉笑い」というお祭りが同様にあって、大晦日に住民が顔を覆って集まり、奉行・役人から一般人に至るまでの行動の正否・善悪をあげつらって嘲笑する行事があります。
これによってその年のうっぷんをはらし、すがすがしい気持ちで新年を迎えるというものです。
また自分も同じように笑われてはかなわないということで奉行・役人なども1年の行動を正すという意味もあったようです。
という訳で私は今年の初詣は千葉寺に行ってきました。
そして今年1年の皆様方の健康と幸せを祈って鐘をゴーンとついてきましたよ。
私も今年1年がんばって悪口ではなく、皆様の笑顔を頂けるようがんばりたいと思います。
今年の院長室の額には「笑」を掲げさせて頂きました。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。