第67回(2020/04/06)
4月になり、桜も咲いて、これからウキウキとした楽しい季節になるはずが、コロナウイルスの影響で、少し晴れ晴れとしない日が続いていますね。そんな時こそ、笑いや笑顔が大切です。今月の院長コラムでは笑いの効用について書いてみたいと思いますね。
いくつか笑いの効用はあるのですが、まずはコロナウイルスに負けないように、笑うと免疫力があがります。私達の体の中には、外から侵入してきたウイルスをやっつけるNK(ナチュラルキラー)細胞という細胞がいます。この細胞の活性が笑うと上がることが分かっています。つまり笑うと免疫力があがり、ウイルスに罹りにくくなったり、治りやすくなるわけです。
つぎに笑うと脳卒中や心臓病のリスクがさがります。ほぼ毎日笑う事がある人と、ほとんど笑う事がない人とでは、笑わない人のほうが、1.6倍脳卒中になる確率が高くなるというデータもあります。これは笑うことで交感神経の緊張がとれ、血管が拡張し、血流がよくなるためだとされています。
また認知症にもなりにくいとされています。ほとんど笑わない人ではほぼ毎日笑う人と比べて、認知機能低下のリスクが2.15倍というデータもあります。
笑う事は運動にもなります。声に出して笑うことで、腹筋を使ったり、呼吸が活発になり、酸素の消費が増えることは有酸素運動をしていることと同じ作用があります。15分笑うと約20〜40kcalを消費し、ウォーキング約10分に相当するといわれています。笑うと腹筋もしまってダイエットにもなるかもしれませんね。
そんなに笑う事がないという方も大丈夫です。好きな音楽を聴きながら声をだして歌う事も笑うことに匹敵するといわれていますので、ぜひ、車の中や部屋で音楽を聴きながら、大声で歌を歌ってみるのもよいかもしれませんね。ただし、お部屋で歌うときは一軒家の方に限ります。近所迷惑にならないように注意してくださいね。
その他にも私は落語のCDを聞いたり、面白いYou tubeをみたりして笑っています。あとはコロナウイルスの影響で大学の授業が5月までないために、息子が家にいるため、息子と話しをしていつも大笑いをしています(話の内容は秘密です)。またチワワの華ちゃんもいつも私を笑顔にしてくれます。患者さんとの会話でも大笑いすることがありますよ。私の座右の銘は「一診一笑」ですからね。
皆様も笑うことで、免疫力をあげて元気になってくださいね。クリニックも皆様が笑顔になれるお手伝いができるよう、スタッフ一同がんばりますのでよろしくお願い申し上げます。ちなみに最近電話にでる男のスタッフやたまにクリニックにいる男のスタッフは私の息子です。クリニックでアルバイト中ですので、皆様ご協力よろしくお願い申し上げます。