第77回(2021/02/06)
皆様こんにちは。僕は時代劇や歴史物のテレビ番組が大好きなのですが、この間とても面白いNHK放送の戦国SF時代劇をみつけました。その名も「光秀のスマホ」です。
これは戦国時代にスマホがあったらという設定で、明智光秀のスマホを中心に物語が展開されます。例えば、スマホのニュース速報に【速報】桶狭間で今川義元さんが死去、尾張の織田信長さんに討たれるというような速報が入ってきます。織田信長や豊臣秀吉などから着信があるのですが、その着信音がそれぞれに異なっていてすぐに信長から電話だという事がわかるようになっています。ある日は信長から留守番電話に「松永久秀が裏切ったから討伐しといて、でも平蜘蛛の茶釜は無傷で持って帰ってこいよ」というメッセージが入っていたりします。
画像の引用先)https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=25780
またSNSでは同僚の秀吉とフォロワー数を争ったり、光秀が裏アカウントを作成して信長や秀吉の悪口を言ったりもします。LINEの代わりにFUMI(文)というアプリがあり、娘の玉ちゃん(後の細川ガラシャ)からパパ頑張ってという動画やメッセージも届きます。光秀は自分の事が気になりエゴサーチをしたり、秀吉は暇なときに、石垣つむつむという携帯ゲームで遊んでいたり、妻のおねに携帯をみられ浮気が発覚したりします。戦国時代に本当にスマホがあったらこんな感じだったのかもと思わせるとても面白い時代劇でした。
画像の引用先)https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=25780
ここでふと我に返って思いました。今は当たり前になっているスマホですが、僕がスマホを持ったのが7年前、クリニックを開業してからです。それまではガラケーでした。
しかもそのガラケーをもったのも医者になってから2,3年してからの事でそれまでは、自宅の固定電話と公衆電話で、病院からの呼び出しはポケットベルでした。そしてしばらくして院内のPHSが普及し、ポケベルから携帯電話に変わりました。そう思うと自分も戦国時代ではないのですが、スマホのない勤務医時代を過ごしていたなと思うと何か笑える感じがしました。
このように自分の生活も、クリニックでの医療業務も本当にめまぐるしく変わっていきます。日進月歩です。良い面、悪い面いろいろな事があると思いますが、むしろ医学の知識や病気の診断、ガイドラインに沿った治療方法はこれからはロボット、AIの方が正確ではないのかな?とも思われます。
もしもそうなってもそれらAIやロボットをうまく使いこなすのは人間で、良いとこ取りをして江戸時代から続く漢方の診察、診療を絶やさず当院ではやっていこう!!つまりスマホのある戦国時代のように、スマホやAI機器をうまく利用する江戸時代からの漢方診療を発展させていこうと新たに決意した次第です。
今後とも当院での最先端の伝統医学への皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。